内から見る日本と、外から見る日本

マッキンゼーのレポート「THE FUTURE OF JAPAN: REIGNITING PRODUCTIVITY AND GROWTH」の中のある一説に、目ん玉飛び出るくらいびっくりしました。抜粋すると、
「少子高齢化など、これから日本を襲う大変な出来事はあるが、決して明るい未来がない訳ではない。教育はクリティカルシンキングや実践性を高めていき、大学生のアントレプレナーシップを高める方向に進むだろう。その暁には、日本は次なるGoogleやFacebook、○○のようなサービスを生む可能性を秘めている」
さて、GoogleやFBに続いてマッキンゼーが挙げた「○○」を当てられる日本人はどれくらいいるでしょうか。
イノベーティブな製品の一例として、米国や欧州発のプロダクトが挙げられたのならば、例えそれが無名だったとしても驚きもしなかったと思います。しかし、世界有数のコンサルティングファームが「日本が次なるポジションを狙うべき」と名指ししたプロダクト、それもGoogleとFBに続くものとして挙げたのは、なんと中国発のAlibabaだったのです。もっと刺激的な意訳をするのであれば、日本のどんなプロダクトもGoogleやFB、そしてAlibabaよりもイノベーティブではないと言っています。

世界は、日本人が思うほど日本を見てくれていません。そして、日本人が持っているアジア観と、世界が持っているアジア観は相当にズレがあるのではないかと日々感じています。