コンサルファームはラブワゴン?社内結婚事情について

新卒の採用面接の場では、面接官である現場コンサルタントからの質問ばかりではなく、就活生の方から現場コンサルタントの人への質問タイムというものが設けられることがあります。その質問タイムの中でなぜか一定数聞かれる質問のひとつとして「御社は社内結婚が多いのでしょうか?」というものがあるそうです。

まぁ確かに社内結婚の多い職場というのは、風通しや雰囲気が良い証拠と言われることもありますが、現場の人たちは社内結婚の数をいちいち数えていられるほど暇じゃない他に優先して聞く質問があるんじゃないかなぁとも思いつつ、コンサルファームの場合は社内結婚の多さ=風通しの良さには必ずしもつながらないような気がしています。その昔、とある人が「コンサルティングファームはラブワゴンだ」と揶揄していましたが、コンサルファームの社内恋愛事情はどんな感じなのでしょうか。

世間一般での社内結婚の割合はどれくらいなのか

ワタクシもイチコンサルタントとして仕事をしている以上、恋愛や結婚といったふわふわしがちなテーマに対しても、きちっとデータとロジックをもって理路整然と語らなければなりません。そこで日曜日にも関わらず、朝からアマゾンプライムで内村さまぁ~ずを鑑賞してウォームアップを終えた脳みそをフル回転させ、この領域で最も権威あると思われる統計データを、米国でトップシェアを持つインターネット検索エンジンを活用して探し出してきました。曰く、

むしろ既婚者の半数が「社内恋愛」って、これ、すごい確率です……!

出典:既婚者の50%は社内恋愛で出会ってます!社内恋愛のリアルを調査|CanCam.jp

なんと既婚者の半数が社内恋愛ということだそうです。CanCamのサイトに掲載している記事であれば間違いないでしょう。サンプル数も374名と、なんか多そうだし。ググって4つ目に出てきたし。

そしてこちらはちょっと古いデータですが、総務省統計局の2000年度の統計によると、日本には3139万4000組の夫婦がいるとのこと。このふたつのデータから導き出されるのは約1600万組の夫婦は社内結婚になるということになります。1600万とか、フリーザ様の戦闘力の30倍だし、なんかすごそうですね。

コンサルティングファーム=ラブワゴン説の真偽とは

コンサルティングファームの中での社内結婚の割合はよく分かりませんし、まさか調べる気にもなりませんが、まことしやかに「コンサルティングファーム=ラブワゴン」説がうたわれています。男女がワゴン車で旅をする中で繰り広げられる恋愛模様を追う「あいのり」というバラエティ番組を指した一種の揶揄なのですが、想像するにコンサルファームの恋愛事情は下記のような形なんじゃないかと思います。

コンサルタントのお仕事は、特にプロジェクトの繁忙期になるとそれなりに遅い時間まで働くことも少なくなく、体力的に結構消耗します。あれ、今週は気づいたら「そのアプローチにはパーシャリーアグリーなんですが」ってなルー大柴的な横文字発言しか見聞きしてないぞ、といったこともしばしば。その上、仕事に厳しいクライアントの場合は、先方の無茶振りによって日に日に心が荒んでいく精神的にも疲れが溜まっていきます。そんな非日常体験の中で、いつもは気にも留めなかった同僚の姿が魅力的に映るという錯覚が起きやすくなるようで、プロジェクト中のカップル成立という摩訶不思議アドベンチャーな光景を何回か見たことがあります。

しかし、そのような錯乱状態の中にある恋というのはそうそう長続きしないようで、次に別々のプロジェクトにアサインされると、お互いに会う時間が取れずに結局別れてしまう、といった結末になってしまうようです。そんな悲劇というよりも喜劇を見るにつけ、周りの人が胸を痛めながら、そしてうつつ抜かしてる暇があったらさっさと仕事しろという本音を胸の奥にしまいこみながら、この光景をラブワゴンと呼んで心の中で笑っている訳なのです。(諸事情により本日は伏字を多めに使用しております)

とまぁ、面白おかしく書き立ててみましたが、見事結婚までこぎつけた事例もそれなりに見てきましたし、ラブワゴン説の真相も社内の雰囲気との相関もよく分かりません。たぶんあんまり関係ないと思いますので、就活生の皆さまにおかれましては、ぜひ他の質問を投げかけることを個人的にオススメいたします。