コンサルファームの「3C」は本当なのか?今どきのコンサルの働き方とは

少し前まで、結婚したい男性に求めるスペックは「高学歴、高収入、高身長」のいわゆる3高と相場は決まっていました。しかし時代は変わり、今では「3優男子」なるものが女性に支持されているそうですね。

JCBは「『3高』はもはや過去の話。イマドキ女性から支持されるのは『家族に優しい』『私だけに優しい』『家計に優しい』――の『3優男子』だ」と分析。

出展:「3高」はもう古い? 現代女性が結婚したい「3優男子」とは|ITmediaビジネスオンライン

その昔、コンサルタントの働き方と言えば「Cubikiri(首切り)、Cho-Jikan Rodo(長時間労働)、Co-Shunyu(高収入)」のいわゆる3Cと相場は決まっていたそうです(多少なりとも偏見が含まれている点はご容赦ください)。しかし時代とともにもてはやされる男性が変わるように、コンサルティングファームの働き方も変わりつつあります。ここでは、現代風のコンサルタントについて、綺麗な面と生々しい面をご紹介いたします。

Cubikiri – Up or Outは実在するのか

コンサルティングファームの特徴としてよく語られるもののひとつが、Up or Out(アップオアアウト)でしょう。コンサルティングファームはかくも冷徹な組織であり、ハイパフォーマーとして組織に貢献し続ければ昇進を続けられるが(アップ)、昇進ができなければ会社から去っていくしかない(アウト)、という意味です。コンサルティングファームの過酷なサバイバル環境を表す言葉として有名でしょう。

古き良き時代を知る先輩方にお話を聞くと、昔はUp or Outの言葉そのままという実例もあったりなかったりしたそうですが、近年ではどこのファームの話を聞いても「適正がすぐに見つからないからといって、干されることはまず無い」ようです。例えばアサインされた部署やプロジェクトに対してちょっとしんどそう、ということになれば、よりパフォーマンスが発揮しやすい部署やプロジェクトに再配置できないかどうかという議論がなされます。

というか、日本では従業員の雇用がそれはそれはしっかり保護されており、人を会社からほっぽり出すのはなかなか難しい訳でして、横文字立ち並ぶコンサルティングファームでも同様です。会社としてある程度体面が整っているファームであれば、実力主義の名のもとにポンポン人を叩き出すことはまず無理。そのため、これからコンサルファームを志す方は、そんなに心配しなくても良いと思います。

Cho-Jikan Rodo – コンサルタントは夜中まで働くのか

当ブログでも度々ネタにしておりますが、建前上のお話をするのであれば、近年の働き方改革の波にのってコンサルティングファームでの仕事の仕方も大きく変わってきています。

その昔はコンサルティングファームの定時は深夜0時と言われたり、タイムシート管理システムは24時間表記のはずなのになぜか「29時」という謎の文言があったり、2時からミーティングしましょうと言うと「午前か午後か分からないからはっきりしろ」という謎のお叱りをいただいたり、山手線沿線に住んでいるのになぜか毎日終電に乗れなかったり、あんまりに深夜タクシーを使いまくるもんだから特定の運ちゃんと仲良くなってしまいには「体に気をつけいや」とゆで卵をもらう仲になったりと、いろいろと不可解な現象があったとかなかったとか。しかし、近年では大概どこのファームも労務管理がしっかりしており、年に何度かあるお祭り騒ぎ(最終報告会とか提案書づくりとか)を除けば、人並みの生活が送れるようになってきたと思います。

が、世の中には例外というものもございまして、このファームのこの部隊はマジでヤバい、という「闇」が実在します。闇部隊からの生還者の話を聞くと、同業者ですらドン引きするような戦場が広がっているとかいないとか。もし人外の道を歩みたいというのであれば止めるつもりはありませんが、まっとうな人生を送りたいのであれば、コンサルファームに転職する際はエージェントの方などに「この部隊は闇と呼ばれてませんか?」と確認されることをオススメいたします。

Co-Shunyu – コンサルファームはお給料が良いのか

コンサル屋さんといえば、高給取りの代名詞のように言われている節があります。もちろんどのファームも優秀な人材を獲得すべく、競争的な給与パッケージを用意しようとしていますが、大手企業や外資系IT企業、コミッション率の高い営業職といった所と比較すると、実はあんまり変わらないといったことも大いにあります。また、給与の額面では大きな差が出ているようでも、福利厚生面も踏まえて考えると実は事業会社とトントンだった、といったケースもあるようです。

が、コンサルファームには「経歴ロンダリング」なる手法があるという、まことしやかな噂が流れています。これは、とあるファームで数年経験した後に、また別のファームに行くと給与額が跳ね上がり、その後数年後にもう一度転職を挟むとさらにウハウハになれる・・・という都市伝説です。各ファームの人事制度の「転職時の提示額は低いが、昇進昇給がしやすい」「昇進昇給は年数がかかるが、転職時の提示額が高い」といった特徴を踏まえて、計画的にステップを踏むと実現すると言われています。ただし、あくまでご利用は計画的に。。。