素晴らしきかなkindle生活

kindleが手元に届いて早1年になりますが、とにかく素晴らしいデバイスです。最近は仕事に直結する本を買うことがほとんどなのですが、ビジネス書は本そのものではなく、その中に詰まった情報に対してお金を払っていると考えています。そういう意味で、検索可能なのはもちろんのこと、複数デバイスに書籍を持っておけるのは本当に素晴らしい。昨日の夜にkindleで読みながらハイライトした部分を、仕事PCで参照しながらドキュメント作りに活かすことだってお茶の子さいさいです。スマホは生活から無くなっても何とかなるけど、kindleがこの世から消えたら泣きます。たぶん。

数少ない難点を挙げるとすると、10年以上前の名著の翻訳版などはあまり電子書籍化されておらず、仕方なく原著の英語版を買う羽目になること多数である点。英語版は気合入れないと読めないので、コッター先生の本がモリモリ積み上がっていきます。もうひとつのデメリットは、とは言え読み切れないほどの書籍が電子書籍化されていること。うっかりするとkindleで破産しかねません。

最近読んだ本をメモ代わりに。

・スターバックスのライバルは、リッツ・カールトンである
今関わっているプロジェクトに関連して、ホスピタリティとは何ぞやとか、小売ビジネスとは、ブランドとはってことを考えるために買った本。リッツ・カールトンでは会社全体のミッションステートメント(クレド)の浸透にものすごく力を入れていますが、部署毎にもミッションステートメントを作っているという点は勉強になりました。ミッションはカスケードしていかないと、自分事には落ちていきづらい。
新卒で入ったHGSTという会社の新入社員向け部署紹介の中では、IT部のマネージャーが「うちは世界最強のIT部を目指しています!」と高らかに宣言していましたが、これもひとつの部署別ミッションステートメントですね。世界最強のIT部ってすごそう、入ってみたい、ということで、自分の大学の専攻と近しい部署とともにIT部を希望した結果、世界最強の舞台で働き始めることになりました。その後いろいろな会社のIT部を見てきましたが、未だにHGSTのIT部を超える社内IT部を見たことがなく、暫定世界最強だと思っています。

・イノベーションのジレンマ
えっ今まで読んでなかったの?とか怒られそうなくらいの名著ですね(笑)この本の考え方を使って身の周りのビジネスを考えるのがとても楽しい。最近感じるのは、ミラーレスカメラがとうとう一眼レフカメラを駆逐し始めたのではないか、ということ。

・グローバル組織開発ハンドブック
お仕事でお世話になっている方も共著者として名を連ねている本。シンプルで読みやすい文体ながら、組織開発の要諦が的確に押さえられていて、勉強になります。特にCSPの複雑性については、取り扱いが難しいテーマながら各トピックに対する解決策も明瞭に提示されているのがすごい。

・これからの中国の話をしよう
この本を読む前から、中国はひとつの国というよりもEUのような存在をイメージした方が分かりやすいですよと言い続けてきたのだけど、本でも全く同じ表現がなされていて嬉しいような複雑なような。感情論ではなく冷静に中国を理解したい方にはオススメです。

・9割がバイトでも最高の感動が生まれるディズニーのホスピタリティ
こちらも同様に現在関わっているプロジェクト関連で。サービスの語源は、なんとびっくりラテン語の「奴隷」だそうです。サービスを「義務感でやる仕事」、ホスピタリティを「主体性を持ってやる仕事」と読み替えると、色々な仕事場で応用できそうなTipsばかりでした。