さすらいクアラルンプール

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先々週の土日、クアラルンプールに行ってまいりました。シンガポール-クアラルンプール間は所要時間5~6時間のバスが出ており、深夜急行バスで大阪に行くようなイメージでしょうか。シンガポールを金曜23時に出発し、土曜の4時着。帰りは23時に出発して月曜3時半着。バスのシートは幅広でちょっと贅沢なソファー並の大振りなものでしたが、それでもやっぱり疲れます。飛行機で行くより安いのですが、疲れっぷりを考えるとどうだろう、という所です。

クアラルンプールこそ私が海外に目を向ける一番のきっかけとなった街で、さすらいの旅をスタートするなら出発地点はここしかありえない、と思って選びました。荘厳な美しさと世界第二位の高さを誇るツインタワーと、今にも崩れそうな廃墟街が一緒になっている場所。当時の私の不出来な脳細胞では全く理解のできないところで、「世界はキミが思っているほど単純で狭いもんじゃないんだぜ」と教えられたような気分になりました。それまでアジアへの興味はこれっぽっちもありませんでしたが、クアラルンプール滞在がきっかけでその不可思議な魅力にとりつかれて、とうとう日本を出るまで至ったのです。

当時から比べれば多少なりとも脳細胞はマトモになったものですが、クアラルンプールの出で立ちはやはり変わらず不可思議で魅力的でした。ツインタワーを見ていると、少しはマシになったんだなーという思いと、まだまだ修行が足りなさすぎるという思いで色々とゴチャゴチャになっていきます。まぁでも気にすることはありません、街もゴチャゴチャしていますので、心の中がどんなにゴチャゴチャしようともちっとも気になりません。そんな飾り気が全く要らないところ、ゴチャゴチャしっぱなしでいーじゃん、という気持ちになれる所が、クアラルンプールの好きな所なのかなぁというのが今回の新発見でした。

写真は通りすがりの神社だかお寺にて。クアラルンプールは勢いとエネルギーはあるけど、龍ってほどでもないなぁ。龍を見ると香港を思い出す。
ということで、次回さすらいは香港です。