さすらい 結婚式

この一週間、友人の結婚式出席のために、お休みを頂いて日本に帰ってまいりました。

結婚式でよく聞く、日本的な挨拶である「まだまだ未熟な二人でございますので、どうぞご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げます」という一句。正直言うと、少し前まで、まぁお決まりの文句だなという程度の認識でした。

しかし、よくよくこの一節をかみしめてみると、とても素敵な思想が含まれていることに気づきます。人は一人では生きられず、互恵関係によってこの世界は成り立っていること。その互恵関係に対する感謝を言葉にして伝えること。今後とも出席者とのご縁を末永く大切にしたいという姿勢の表れ。
ちょっとへりくだり過ぎてるとは思いますが(笑)、実は奥深い一節ですね。

古くからの習慣と言うのは、必ずしもいいものではありません。むしろ日本においては、悪習は速やかに絶たれるべきという考えの方がより市民権を得やすいと思います。
ですが、よく聞かれるフレーズの中にも日本の良さは隠れており、「ありがち」とまで感じてしまうほど人々の間で浸透している性質というのは実はたくさんあるのかも知れません。それれらを一つ一つ大事に取り上げて、自分の中で育て、周りに還元していくというのがグローバルで働くものとして最も大事なことではないのかと感じました。