資産としての分譲マンションと株・投信との違いとは

お金を増やしたい。お金を稼ぎたい。億万長者になりたい。これは全人類の共通の願望であり、長年ワタクシが追い求めているものでもございます。うなるほどの貯金があれば今すぐにでも沖縄に移住してなんくるないさー生活をするのに、と思いながら仕事に向かうことほど、メランコリックなブルースはありません。 私のような一般ピーポーが資産形成の手段として向かう先は、積み立て型の投資信託と不動産(分譲マンション)ではないでしょうか。興味深いのが、投信への投資を進める本を読むと不動産なんか買うべきじゃない!と断罪されており、不動産に関する本を読むと資産形成の正道は不動産にあり他はすべて邪道、と水と油のように書かれています。実際にそれぞれを所有してみると、なるほど確かにお互いの性格は全く異なり、考えるべきポイントも別なのだということがよく分かります。では、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。 一般ピーポーが取り […]

人事コンサルがベンチャーより大企業を「一般的に」オススメする理由

世の中の問題は、2つに分けられます。答えるのが容易でない問題と、容易な問題です。ガッキーと吉岡里帆のどちらがかわいいかいう質問は、前者の筆頭と言えるでしょう。どちらも国民的美少女というありきたりな言葉で形容するのがためらわれるほどの美貌の持ち主ですし、まぁ最終的には好みで選んでええんちゃう?という身もふたもない結論に達します。 それに比べると、新卒でベンチャー企業と大企業のどちらがいいか?というざっくりした問題はシンプルで、私は常に「一般的には」という枕詞をつけた上で大企業と即答しています。わざわざ「一般的には」という枕詞が何を意味するのかについて、見ていきたいと思います。 あなたは玉と石とを見分けられますか? ベンチャー企業と一口で言っても玉石混交であり、金の成る木を順調に育てていたり、手堅いビジネスをしている「玉」と呼べるような優れたベンチャー企業はもちろんたくさんあります。しかし、「 […]

人事コンサルがワーケーションをやってみた

政府主導の横文字施策は、発表されるや否や国民から「発想が新しい!(いやなんかそれって違くね?)」という忖度の声とともに迎えられ、数か月もすれば国民の脳みその記憶領域を妨げないようスッと忘れ去られるという、なんとも言えない味わいを持ったものが多くあります。プレミアムフライデーなどは話題にするだけで「あぁーそんなのあったねぇ」というポケモンの不人気キャラのような扱いを受けますし、クールジャパンにいたってはとあるクイズ番組で出題されても誰も答えられないという難問っぷりを見せつけています。 ワーケーションという言葉を聞いた時も、初代ポケモンのイワークのような香りがしました。ゲーム序盤のタケシジムで華々しく登場するも、途中から存在すら記憶の中から抹消された所で四天王戦でイワーク2体が現れ、おーいたいたこんなやつと思いながらハイドロポンプでワンターンキルされるという不運な子ですが、ワーケーションも同じ […]

賃貸派の最右翼だった自分が分譲マンションを購入してみた

世の中には永遠に答えの出ない論争があります。例えば、合コンでの奢り奢られ論争。例えば、SMAPの中で誰が一番カッコいいのか論争。そして、自宅の賃貸vs購入論争です。 生まれてこの方、私は稲垣吾郎派であり、自宅は賃貸派でした(合コンはほとんど呼んでもらえなかったので宗派も何もありませんでした)。そんな私が、とある物件の購入を5分で即決し、気づいたら不動産売買契約書にハンコを押していたものですから、人生はわからないものです。最右翼とも言えるほどに住宅購入を考えてこなかった私が、なぜ買うまでに至ったのか。その足跡を辿るために、編集部はアフリカの密林へと奥深く入っていくのでした。 残債<売却価格 となるマンション探しの旅 賃貸派の最右翼の時代に、拡声器越しに声高に叫んでいたシュプヒレコールが「住宅は経年劣化でバンバン価値が下がるものであり、買うだけで損をする!」というものでした。餃子の王将で油淋鶏 […]

事業会社からコンサル転職後に失敗してしまう人の3つの特徴

コンサルティングファームでは、同業他社からはもちろんのこと、事業会社からの採用も積極的に行っています。私自身も事業会社からの転職ですが、悲しいことに事業会社からの転職組がコンサルとして十二分に実力を発揮できず、沈んでいってしまう光景を何度も目撃しています。事業会社からの転職組の中で、コンサルファームで失敗してしまう方々の間には、どのような共通点があるのでしょうか。その特徴と対策について考えてみました。 特徴1:前職の栄光にしがみつくマインドセット 事業会社からコンサルティングファームへの転職を成功させた方々は、往々にして地頭が良かったり、前職である事業会社で素晴らしいパフォーマンスを上げていたりします。それなりに厳しい採用面接をパスしている訳ですから、当然と言えば当然です。またコンサルファームは給与面の待遇などもいいことから、「妥協した転職先」というよりは「行きたかった転職先」であることが […]

在宅勤務太り撃退用にエアロバイクを導入してみた

みなさま、元気に在宅勤務していますか?私はコロナ前よりできるだけオフィスに行きたくない派で、隙あらばテレワーク制度を活用しまくっており、月に数回しか出社していませんでした。そのため、ステイホームが推奨される昨今は、ひたすらに在宅勤務を堪能しまくっています。 が、そのツケは下腹部の脂肪という形でしっかり払うことに。オフィスに出社するだけで1万歩ほど歩いていたのが千歩以下に落ち込む訳ですから、カロリー収支は常にプラス。動かないこと山の如く、其の静かなること林の如く、脂肪が貯まること風の如く、赤っ恥かくこと火の如しであり、かの武田信玄もワタクシの立派なビールっ腹を見ながら草葉の影で笑っていることでしょう。 クイックウィンの得られるイノベーティブなソリューションは無いものか。そう考えた我々捜査班はAmazon.co.jpの密林に分け入っていき、今も伝統的な生活様式が残る小さな集落の中で、あるものに […]

100分の1×100分の1は1万人に1人のキャリア?見落としがちな視点とは

いつの時代のどんな世代にとっても、キャリアは頭を悩ませる問題です。キャリアがうまくいっているかどうかで、生活に直結する収入はもちろんのこと、キャリアを通じた自分らしい人生を歩めるかどうかが大きく左右されます。そのためか、様々な所でキャリアはかくあるべしということが議論されています。 そんな中でしばしば見かけるのが「1万人に1人という希少性を身に付けるためには、1万人に1人を目指すのではなく、100人に1人のものを2つ見つけた方がよい」というものです。100分の1×100分の1で1万分の1になれる!との主張は分かりやすい魅力がありますが、果たしてこれはキャリアに悩める現代人の万能薬となりうるのでしょうか。 100分の1×100分の1の計算式の中で考慮されていないこと 計算式自体が非常にシンプルで力強いため、この主張からは有無を言わさぬ説得力を感じてしまいます。しかし、落ち着いて考えると少なく […]

書評:「21 Lessons」現代社会が抱える問題をどのように捉え、アプローチすべきか?

歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ著「21 Lessons」を読み終えました。「サピエンス全史」では過去を、「ホモ・デウス」では遠い未来を、そして本書では「今ここ」に強烈なスポットライトを当て、現代社会が抱える問題をどのように捉え、そしてアプローチすべきかを論じています。 タイトルにもある通り、21の課題(実質的には課題は20で、最後のひとつはアプローチだと思いますが)について、それら問題の本質の深堀と、どう考えていくべきかが書かれています。これだけ広範にわたるトピックを扱うだけでもすごいのですが、圧巻なのはその深さ。遠い過去の史実と果てしない未来の予想とを縦横無尽に飛び回りながら、それぞれの現代社会の課題の本質を抉り出していくその姿は、痛快としか言いようがありません。 新しいテクノロジーが「雇用」に与える問題の深刻さ 例えば第2レッスン「雇用」について。指数関数的に性能の上がるAIやロボット […]

外資コンサルが伝授 テレワークを効率的に行うためのノウハウとは

新型コロナウイルスの感染拡大防止や、東京オリンピックの混雑対応のために、大手企業の中でも一斉テレワークを試行する会社が増えてきました。 新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、NECは20日、全国のおよそ6万人の社員が一斉にテレワークを実施しました。 もともとは東京オリンピック・パラリンピックの期間中の混雑緩和につながるかどうかの確認が主な目的でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、社員が出社できない場合の業務の在り方など、BCP=事業継続計画の検証も合わせて行うことにしました。 NEC 約6万人の社員が一斉にテレワーク実施|NHK NEWS WEB コロナウイルスのインパクトは、ウイルス自体の脅威はもちろんのこと、日本での感染が拡大すればするほど国際社会における信用の低下につながりかねません。そのため政府の対応が重要なのはもちろんのこと、イチ個人としても不急不要な外出を行わないと […]

転職の意外な落とし穴 職先企業の転職者比率を気にすべき理由

先日Faebookを見ていたら、某省庁の中途採用の広告が流れてきました。曰く「設立以来、初となる中途採用の募集」ということで、それまで新卒者しか採用してこなかったという採用チャネルに軽い衝撃を受けました。私自身は転職をふらふらしまくっているので感覚が麻痺していますが、とある金融業界に転職した知り合いは「入った部署史上初の転職者だった」と言っており、世の中には生え抜きが当たり前という組織がまだまだ多いのだなと思わされます。 転職先を選ぶ際には、待遇や仕事内容はもちろん、会社のカルチャーがフィットするかどうかなど、いろいろなポイントを気にされると思います。しかし、意外と落とし穴になりがちなのが「その企業は転職者の比率が低すぎないか」というポイントです。 転職者比率が高すぎる会社は、社員が定着しない=働きづらい環境である可能性があり、避けられる傾向にあると思います。しかし、逆に生え抜きが多過ぎる […]

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