2017年

明けましておめでとうございます。上海に引っ越して早10か月が経ちました。もう何年も住み続けているような気がするほど、こちらの生活は肌に馴染んでいます。 昨年は書籍の出版に携わるという、願ってもないような機会に恵まれ、中国の最新IT事情について書かせていただきました。順調にいけば今月末に発売されるとのことです。ぜひお手にとっていただけると幸いです。

最近読んだ本について

最近読んだ本の感想など。 「幸せになる勇気」 読み終わったのちに、前作「嫌われる勇気」と合わせて2回ずつ再読してしまった。アドラー心理学は、人は誰しもこの瞬間に生まれ変わり幸せになれるという希望を与える反面、厳然たる事実を目の前に突き付けられたような、救いのない絶望感も覚える。しかし、一周回って考えてみると、結局は今この時にスポットライトを当て、ダンスするしかない、というかそれしかできないというシンプルな結論に至った。「ダンスするように生きる」という行動指針が腑に落ちただけでも、読んだ価値があった。今後も折に触れて読み返したい。 「LIFE SHIFT」 心の師、リンダグラットン教授の最新作。日本語版がキンドルで刊行されていることの幸せを噛み締めつつ読んだのだけど、日頃キャリアについてぼんやり考えていることに対して「これだぁぁぁ」と叫びたくなるようなインサイトが山盛りの本。またHRコンサル […]

NEXT WORLD

未来のテクノロジーが、どのように生活を変えていくのかについて綴った本。これについてちょっと考察。 電子機器がどんどん極小化していく中で、人間の体内にコンピューターを内蔵するというのも夢物語ではなくなっているそうです。ってことは、2045年には、2010年に現存した世界中のすべての書籍の5倍のデータを、自分の脳の中に埋め込むことができるようになります。 話を単純にするために、1センチ四方のストレージを脳の中に埋め込み、自分の脳がストレージ内のデータを自由に読み書きできるとします。2016年現在で、2.5インチSSDの最大容量は4TBであり、ムーアの法則が2045年まで続くとすると、容量は2エクサバイトに達します。体積比で単純計算すると、1センチ四方のストレージには、2045年には13PBの容量を持ちます。一冊の電子書籍の容量が平均20MBと仮定すると、13PBのストレージには6.5億冊の電子 […]

「働き方の未来を考えるワークショップ × EPP」

シンガポール開催で好評を博した「働き方の未来を考えるワークショップ × EPP」を東京・原宿で開催します! 主催者の自分が言うのもなんですが、これすごく面白いです。2025年までに訪れる世界の大きな潮流が、自分の仕事・キャリア・生活にどのような影響を及ぼすのか、それに対してどのようなアクションを取るべきなのかを参加者主体のディスカッションで進めていきます。ぜひお友達お誘いあわせの上ご参加ください! ———- 世界の変化のスピードは、好むと好まざると加速するばかりです。例えばテクノロジーの変化。例えばエネルギーの変化。例えば人口構成の変化。これらの変化は、否応なく人々の仕事を、生活を、幸せの在り方を変容させていきます。ではこれら変化に対して、我々はどのように付き合っていくべきなのでしょうか。後手後手に対応する受動的な人生を送るのではなく、自ら主体的に望む未 […]

Departure

Leaving Singapore. I really love small but big island that had given me such a precious experience. Now it’s time to fly again to look for something new, exciting and happy somewhere over the rainbow. シンガポール生活を終え、今朝出国してきました。会社を変え、職種を変え、住む国も変えて過ごした2年間は、想像の何倍以上もの発見と、喜びと、学びに満ちたものになりました。これから1か月とちょっと骨休めした後に、次なる地である上海に向かいます。と言うと、多くの人に「なんでシンガポールから上海に?」と聞かれるのですが、それはまた後日。 今は大好きな香港国際空港にて、2年間の余韻をつまみにしな […]

2015 締めくくり

2015年もぼちぼち終わろうとしています。 よく「石の上にも三年」と言いますが、私はIntelの「Tick-Tock」という開発プロセスの考え方の方が好きです。要は2年を一単位とし、最初の1年目は先進的なアーキテクチャを実装し、次なる2年目はそのアーキテクチャを成熟させていくというもの。 図らずも私は2年単位で転職をし続けてきました。1年目は新しい仕事のやり方に慣れるためにあっぷあっぷしますが、2年目にはその新しい環境で得てきた刺激をどう強みに変えていくのか、という形で仕事をしてきました。2014年はシンガポールに移住してきたTick Yearでしたが、2015年はTock Yearとしてシンガポール移住というイベントが色々な形で成熟し、実を結んだのではないかと思っています。 2016年はTick Year、つまりアーキテクチャを刷新する年です。どんな変化を起こしていくのか、来年の頭にはご […]

内から見る日本と、外から見る日本

マッキンゼーのレポート「THE FUTURE OF JAPAN: REIGNITING PRODUCTIVITY AND GROWTH」の中のある一説に、目ん玉飛び出るくらいびっくりしました。抜粋すると、 「少子高齢化など、これから日本を襲う大変な出来事はあるが、決して明るい未来がない訳ではない。教育はクリティカルシンキングや実践性を高めていき、大学生のアントレプレナーシップを高める方向に進むだろう。その暁には、日本は次なるGoogleやFacebook、○○のようなサービスを生む可能性を秘めている」 さて、GoogleやFBに続いてマッキンゼーが挙げた「○○」を当てられる日本人はどれくらいいるでしょうか。 イノベーティブな製品の一例として、米国や欧州発のプロダクトが挙げられたのならば、例えそれが無名だったとしても驚きもしなかったと思います。しかし、世界有数のコンサルティングファームが「日 […]

「未来の働き方をともに語り合う」ワークショップ

来週土曜日に個人的趣味で「未来の働き方をともに語り合う」ワークショップを開催します。 テクノロジーの変化、エネルギーの変化、社会情勢の変化、人口構成の変化は、人々の仕事を大きく変えてきました。これらの変化は、時に人々の創造性を大きく飛躍させ、これまで考えられなかったような選択肢を与えてくれました。そして時に、社会への疑念を大きくし、人々を孤立させ、想像もしたくなかった現実を突きつけることもあります。 ますます変化のサイクルが速くなっていく中で、望まない未来を避け、望む未来に近づいていくためには、いったい何をすればいいのでしょうか。 ***** 2025年に、 どのようなスキルが高く評価されるようになるのか? 私たちは、どこに住んでいるのか? 私たちは、どのような仕事観を持っているのか? 私たちは、自分のために、そして未来の世代のために、なにを必要と感じるのか? (リンダグラットン著 WOR […]

常夏より母校を想ふ

高校1年時の担任の先生から、母校の広報紙の卒業生インタビューに協力してくれないかとのお話しを頂きました。写真付きでインタビュー内容が掲載されるとのことですが、前途明るい若者たちに向けたメッセージとなる訳ですから、ここはきちんと真面目に実直に、胸に響くような深イイ話をしなければなりません。時間をかけてじっくり準備すべく、まずは「メンズ 髪型 流行 2015」とググって予習をしています。あと顔面ローラー買って小顔を目指さなきゃ。 卒業後10年くらい経った卒業生を対象にしていると聞き、言われてみればそんなに経つのかーとしみじみしてしまいました。横浜市内なのにトラックに乗せられた牛が往来する道を登校したり(実話)、横浜市内なのに夏は近所の畑の堆肥の香りが充満する教室で勉学に励んだり(実話)、横浜市内なのに周りに建物が無さ過ぎて遠い箱根の山々の稜線に落ちる夕日を眺めることができたりと(実話)、のんび […]

さすらいタイランド

滞在からしばらく経ってしまいましたが、タイに行ってきました。 新卒時に入社した製造業の会社にはタイ アユタヤに工場があり、製造関係のITシステムを担当していたために現地とのやり取りはそれなりに頻繁にありました。また次の職場ではタイオフィスのメンバーが日本へ長期赴任し、温泉行ったり江ノ島行ったりと仲良くしていました。と、5年前からタイとの接点は継続的にあったものの、実際に訪れたのは今回がはじめてでした。 滞在中は、すでに本国に戻っていたタイ人の友人が、空港への送迎、旅のプラン(移動は友人が運転する車)から宿泊先(友人宅)まですべて手配してくれるという、「さすらい」と呼ぶのがはばかれるスーパーVIP待遇。さすがのホスピタリティあふれるお国柄で、おそらくこれ以上豪華なさすらいは後にも先にも無いと思われます(笑)。 バンコクはやはり首都だけあって、中心部は高いビルがにょきにょき生えている大都会です […]

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